和の風情を感じる「クレマチス特集」

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さて今週の特集は、クレマチスです♪

クレマチスとバラのブーケ

クレマチスは北半球に自生する植物で、樹木など、近くのものにつるを絡ませて生長する「つる性植物」に分類されます。

長く栽培しているものは数メートルにも伸び、アーチ状に仕立てることができること、また肥料の面でバラと相性が良いことから、ヨーロッパでは「バラのパートナープランツ」としても古くから親しまれています。

皆さまが「クレマチス」と聞いて思い浮かべるのは、どんなクレマチスでしょうか?

実はひとくちにクレマチスと言っても、非常に多くの品種が出回っており、咲く時期や咲き方も多種多様なのが、クレマチスの大きな魅力です。

例えば 四季咲きと呼ばれる、一年を通して花を咲かせるチャンスのあるクレマチスだけでも、上を向いて大きな花を咲かせる大輪園芸品種のフロリダ系や、横や下向きに多くの花を咲かせる小、中輪のヴィチセラ系、チューリップ形やップ形やベル形でチャーミングなテキセンシス系・ヴィオルナ系、すらっと伸びて絡みつかず、下や横向きに咲くインテグリフォリア系など・・・・・

うーん、とても覚えきれませんね(笑)

大まかに分けると、一重咲きと八重咲き、そして「ベルテッセン」という通り名で呼ばれる、小さなベル形の3タイプに分類することが出来ます。

ところで、「テッセン」と「クレマチス」が全く同じものだと思われている方もいらっしゃるでしょうか。

実はテッセンとは、花びらに見える白いガクが6枚、そして雄しべと雌しべが紫色の中国産のものに限定されます。

そしてあの有名なシーボルトが、このテッセンと日本のカザグルマを母国に持ち帰り、現地の品種と交配して作られたのが、園芸種の「クレマチス」なのです。

ですから、テッセンはクレマチスの一種ということになりますね。

今回は、このクレマチスの中から3品種をピックアップしてご紹介いたします。

クレマチス キーウ

こちらのクレマチス、以前は「インスピレーション」という品種名だったのですが、今年の4月に「キーウ」と改名されました。

というのも、輸出元のオランダの花き生産企業が、ウクライナで困難な状況に追い込まれてしまっている方々への人道的支援と連帯の意を示すため、このクレマチスを「キーウ」へと名称変更をしたのです。

そして「キーウ」の売り上げを、一定期間オランダのウクライナ支援組織に寄付することを表明しています。

また同様に、このオランダ企業から同商品を輸入し、日本国内で販売する株式会社クラシックも、「キーウ」の売上を生産企業経由で同組織に寄付予定とのこと。

そのため今回よいはなでも、この「キーウ」をご紹介させていただくことになりました。

そして次にご紹介するのは、青紫色がとっても風情のある「ブルーピルエット」です。

クレマチス ブルーピルエット

こちらも、小鳥が餌をついばんでいるかのような、可愛らしい花びらですね。

キーウ比べると、ずいぶん青みがかった品種です。

そして最後は、インテグリフォリア系と呼ばれる、下向きに咲く品種「デュランディ」です。

私がクレマチスと聞いて、一番最初に思い浮かべるのがこのタイプなのですが、皆さまはいかがでしょうか?深い青紫色が非常に日本的で、とっても趣がありますね。

「お庭で育てる」というイメージが強いクレマチスですが、お家の中で気軽に楽しめると、とっても幸せな気持ちになりますね。

雨の多いこの季節に、クレマチスを眺めながら涼し気な雰囲気を味わってくださったら嬉しいです。

あわせて、クレマチスを使用したブーケもご用意しております。

アジサイやリョウブ、季節のバラを入れた軽やかなブーケです。

ギフトとして、またご自宅用としてぜひご利用ください。

by よいはなフラワーデザイナー Nao

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