こんにちは。
いつもよいはなをご利用いただきありがとうございます。
今週末 7/23(日)は「カシスの日」です。
「人々の健康に寄与するカシスへの関心を高めてもらう」ことを目的に、日本カシス協会が2006(平成18)年に制定されました。
カシス(Cassis)とはフランス語で、英名ではブラックカラント(Blackcurrant)。
また、和名はクロスグリ(黒酸塊、別名クロフサスグリ)と呼ばれるスグリ科スグリ属に分類される小さな食用の果実をつける温帯性の落葉低木です。
雰囲気だけでも伝わればいいな。
赤く色づく前の「フサスグリ」の写真を掲載しますが、この実によく似ていて大きく黒く色付いたものが「カシス」です。
透明感が美しくキラキラした実が特徴的ですね。
切花としても流通があります。
英名のブラックカラントの名前で枝物が出回り、食用の実ものより早いシーズンに、写真のような黒ではなく透明感のあるグリーンの状態で出てきます。
完熟状態だと輸送中につぶれてしまうからかもしれませんね。
今年は7月上旬で切花ではシーズンが終了してしまい、
定期便には入れることができませんでした~
キラキラの実をお届けできずとっても残念でした。
せめて、お花だけでもと思い、
フリフリ花弁がとっても美しいトルコギキョウのNFカシスをご用意しました。
今日のお花合わせは、カクテルの「カシスオレンジ」のイメージです。
ちょっと大人な時間になりますように…
今週のよいはな
『トルコキキョウ NFカシス』
今日では切り花の中でも、ボリュームのあるフリフリの花弁と豊かな色彩で不動の地位を確立しているトルコギキョウ。周年で出回り、市場で見かけない日はありません。
夏なら、バラより日持ちもして、色も豊富でしかもゴージャス!
花屋泣かせの夏ですが、そんな夏の救世主でもあるのがトルコギキョウです。
トルコギキョウってどんな花?
そもそもトルコギキョウはどんな花か調べてみました。
「ルーラ電子図書館」と「サカタのタネ」のサイトによりますと…
トルコギキョウは、リンドウ目リンドウ科ユーストマ属に属し、北アメリカ中央部原産の植物です。
1930年代に日本に導入された当初は、鉢物を中心に流通しており、切り花も短茎で品質も低かったことから、現在のように注目される切り花ではなかったそうです。
品種改良が盛んになり短茎から長茎が開発され、
1980年代にサカタのタネから峰シリーズなどのF1品種が発表されたことをきっかけにどんどん品種改良され現在のような現在のトルコギキョウの姿になっていきました。
そして、現在流通している品種の数はなんと!
400超え!!
消えてしまった品種まで入れると、その数1,000種を超えるともいわれています。
花色(色、単色・覆輪)、花形(花径の大きさと種類、一重・八重)、花蕾の着き方、枝振り、茎葉のバランスなどフォーメーション。草丈、茎の太さなど形態的特性、早晩性やロゼット性など生態的特性が多様な品種が見られることが特徴なのだそうです。
「育種」とは家畜や植物の品種改良をして新品種をつくり出すことです。現在、育種は種苗会社がほとんどですが、それを仕事とする「育種家」という職業もあります。
目新しい植物や品種は欧米でつくられる物が多いのですが、トルコギキョウは日本で盛んに育種開発され、海外からも注目を浴びる貴重な品目です。
『NFカシス』は日本生まれのトルコキキョウで、
長野県千曲市力石地区で育種・栽培を行う中曽根健さんがつくった大輪フリンジ咲き『コサージュシリーズ』の1つです。
トルコギキョウ育種の第一人者である中曽根さんが開発した品種には、中曽根さんの「N」とフリンジ咲きの「F」の頭文字を取った「NF」が付いています。
市場で「可愛い新しい品種出てきたな~」と品種名を確認すると、そこには必ずと言っていいほど「NF」の文字があるほど、
感度の高いオシャレな色合いが豊富です。
花びらがしっかりとしており、暑い夏でも花もちが良いのに加え、ドレスのようなフリフリの花びらがたっぷりのボリューム感を作り出し、バラにも負けない豪華さがありますね。
よいはなでは『NFカシス』単品でもご購入いただけます。
こちらで育種家の中曽根健さんのお話も掲載されていますので、ご覧になってくださいね。
◆モカラ ブリティッシュオレンジ
モカラは、ラン類の一種ですが、切り花用に人工交配されたお花です。オレンジジュースのように明るいフレッシュな印象のオレンジ色の品種です。
ランなので暑い夏に安心して飾ることができ日持ちしやすく、扱いやすいお花です。
マレーシアからの輸送中に箱にぎゅっと詰められて入荷しますので、花びら同士がぶつかり一部の花びらに折れや亀裂が生じている場合があります。
あらかじめご了承ください。
◆ディアボロ
ディアボロは、別名アメリカテマリシモツケ、西洋コデマリなどと呼ばれています。「ディアボロ」とは、スペイン語やイタリア語で「悪魔」という意味名のだそう。あのダークさは、そう思えてしまいますよね。
銅葉が美しいため、近年カラーリーフとしてガーデニングでも
人気で、初夏にはコデマリに似た花を咲かせ、秋の紅葉でいっそう赤みを増した葉が美しい植物です。
夏から秋にもかけて人気のダークなカラーリーフ。
とても水下がりしやすいでので、状態が良くないときは湯上げをおすすめします。
今週は、カクテルのカシスオレンジの色が混ざっていく。
氷が溶けてカランと涼しい音を感じるような…
そんな夕暮れ色のようなイメージでご用意しました。
今週のよいはな定期便
・トルコギキョウ NFカシス プレミアムグリーン (長野県)
・モカラ ブリティッシュオレンジ マレーシア
・クルクマ サイアムシルク JA糸島 (福岡県糸島市)
・アンスリウム プレビア かわまたの花 (福島県川俣町)
・ディアボロ JA常陸 (茨城県常陸太田市)
【水揚げ方法】
水揚げ処理をしっかりしていただいてから飾ると植物がお水をしっかり吸い上げてイキイキしますので、お花の持ちも良くなります。
今週のお花の水揚げは以下のことに気を付けて水揚げ処理してくださいね。
トルコギキョウは折り。うまく折れないときは水切り。
モカラ・アンスリウム・クルクマは空切りでOKです。
ディアボロは湯上げして発送しています。あまり元気の無いときには湯上げ処理していただくことをオススメします。
また、どの花も水につかる部分に付いている花や葉は、取り除いてください。
飾る際は、切花栄養剤を入れると花もちが良くなり、開花が促進されツボミも咲きやすくなり、水も濁りにくくなります。
今週のお花は茎に毛が多い植物を含むので、水が濁りやすいです。ご注意くださいね。
35℃を超えるほどの暑い日も多くなってきました。こまめに水替えをして、花瓶や水を清潔に保つと長持ちします。
直射日光やエアコンなどの風が当たる場所は避けて飾りましょう。
お気に入りのお花は見つかりましたか。
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#よいはな #yoihana @yoihana_flower
次回の定期便は…
「 ルリタマアザミ 」をメインにお届けする予定です。
※入荷状況などにより花材が変更になる場合がございます、あらかじめご了承ください。
ぜひ、お楽しみに♪
blog ふたつぎ
photo hachi