お彼岸のお花 2023
早くも春のお彼岸の季節がやってきました。
春と秋の年に2回やってくお彼岸は、ご先祖様に手を合わせる日本独自の行事です。お墓参りに行ったり、親族のお宅へお線香をあげに行くという方も多いでしょう。
お彼岸に欠かせないのがお花ですが、今回はお彼岸の花選びのポイントについてご紹介します。
お彼岸とは?
春のお彼岸は、「春分の日」を中日として前後3日間、合わせて7日間が「お彼岸」の期間です。2023年の春のお彼岸は3月18日~24日です。
1948年に施工された法律により、春分の日は「自然をたたえ生物をいつくしむ日」として国民の祝日に定められています。春分の日は、このお彼岸の中心の日でもあります。
仏教においては、ご先祖様がいる「あの世」を「彼岸」、そして私たちがいる「この世」を「此岸(しがん)」といいます。
「彼岸」は西を、「此岸」は東を位置するとされているため、太陽が真東から昇り真西に沈む「春分の日」と「秋分の日」は、ご先祖様と私たちがもっとも通じやすくなると考えられています。
そのため、「春分の日」と「秋分の日」それぞれを中日として、その期間にご先祖の供養をするようになったのです。
また、この日に仏様の供養をすることで極楽浄土へ行くことが出来ると考えられているため、お彼岸は亡くなった人の供養をする日になりました。
お彼岸に飾るお花の種類について
では、お彼岸に飾るお花についてご紹介をしていきます。
春と秋に共通して飾られることが多いのが、日本の国花でもある菊です。
菊はお彼岸のみならず、慶弔問わず様々なシーンで使われてきました。菊は「邪気を払う」とされており、また長持ちするため、長寿の象徴でもあるからです。
また春のお彼岸では、マーガレット、スイートピー、チューリップ、ラナンキュラスといった春らしく淡く優しい色合いがおすすめです。
そして高貴な印象の強いユリの花も、慶弔問わず使われています。
お供えの際には特に白いユリが多く使われ、厳かな場面にぴったりです。
一輪が大きいため、一般的に高価格の花束やアレンジメントに使われることが多い花です。
ユリの花粉には注意が必要ですが、つぼみが開き花粉が見えたら、早めに取り除いてあげると衣服などに付くのを防ぐことが出来ます。
お墓の小さな花器には、小ぶりなスカシユリを飾ることもよくあります。
一方で秋のお彼岸では、この頃に旬を迎えるリンドウやケイトウなどを入れ、やはり落ち着いた色で揃えるのが一般的です。
お彼岸のお花のスタイルについて
お墓にお供えするお花は、基本は二束の一対で用意します。墓前には花器が左右に一つずつ設置されていることが多く、同じように仕立てた束を飾ります。
ご仏壇でも、一束でなく一対で飾る場合もあります。
他家に訪問し飾っていただく場合には、飾る場所や花瓶のことを考えて、そのまま飾ることが出来るアレンジメントにするのもおすすめですよ。
亡くなられて間もない方がいらっしゃるご家庭では、白が基調の花を供えるか、故人の好きだったお花を供えるのが良いですね。
とはいっても、明確な決まりはありません。特にご自宅用にお花を用意する場合には、ご家族も和むように洋花も入れて優しいテイストの花束を飾るのもおすすめですよ。
お彼岸にお花を送る際のマナー
お彼岸中にお墓参りに行くことが出来ず、配送でお花を送ることもあるでしょう。そういった場合には、いつ届くように注文すればよいのでしょうか?
お花のお届け日は、基本的にはお彼岸の入りの午前中くらいまで、もしくはお彼岸の入りの前日にお届けするのが一般的です。遅くても中日までにはお届けするようにしたいですね。
お花は生ものですから、お相手がご不在中に届いてしまうことがないように、あらかじめご都合を伺っておきましょう。
故人を偲び、思いを込めた花をお供えしましょう
今回は、お彼岸のお花についてご紹介しました。
ご先祖様やご先祖様や故人への日頃の感謝を表す意味でも欠かせない「お供え花」。
自分自身の心を清める意味でもお墓やご仏壇を綺麗に整理し、お花をお供えして供養をしましょう。
よいはなでは、お供えやお彼岸のお花をご用意しております。ぜひチェックしてみてくださいね。