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11月も下旬になると、全国各地でクリスマスツリーの点灯式が行われ、いっきにクリスマスモードになりますね。
街もせわしなくなり、忘年会の予定を立てていらっしゃる方も多いでしょう。
この時期、実はお花の市場ではちょっと不思議な光景が見られます。
クリスマスが近いので、もちろんたくさんの針葉樹や赤いバラ、実ものなどが出回っているのですが、すでに季節外れになったヒマワリがまだ売られているかと思いきや、春のお花の代表格であるチューリップやスイートピーなどがすでに続々と増えてきているのです。
スイートピーに急かされ、ヒマワリに癒されている今日この頃ですが、今週は皆さまにも一足早く、春のお花ストックをメインにお届けしております。
ストックという名前は、ちょっと変わっていますよね。
登山やスキーをされる方は、サポートアイテムとして杖代わりに使う、あの「ストック」を思い浮かべると思いますが・・・・・。
実はストックは英語で「木の幹」を意味していて、お花のストックは太い茎にたくさんの花を咲かせることから、こう名づけられたのだそうです。
<ストック アイアンヴィンテージ>
このすーっと真っ直ぐに伸びた茎を見ると、確かにストックと名付けたくなりますね!
ストックはアブラナ科のお花で、背丈が大きいもので80センチほどにも成長します。花壇のお花としても人気で、色もピンクやパープル、クリーム色など豊富です。
ひとつひとつのお花はふわっと繊細で、ちょっとカサカサした質感が楽しいお花ですね。
原産地は地中海で、古代ギリシャやローマでは薬草として扱われていたそう。
日本には江戸時代に渡来し、千葉県の房総地域で初めて切り花の生産が始まったのですが、今でも房総はストックの名産地のひとつになっています。
そんなストックですが、茎が太くお花が密集していて蒸れやすいため、ちょっとだけ管理には気を使うお花です。
同じアブラナ科である菜の花なども同じですが、ストックはとても雑菌に弱いお花です。
清潔にしていないとお水が雑菌で濁り、嫌なにおいがしてしまいます。またお花が他のお花に潰された状態になっていると、室温が高い場合には蒸れて早く傷みやすくなってしまいますのでご注意くださいね。
下の方のお花から見頃を終えていくので、優しくお花をつまんで下に倒してあげると、ハサミを使わなくてもポロっと外れてくれますよ。
今回はそのほかに、ちょっと珍しい?お花のシルバーキャットなどをお入れしています。
<シルバーキャット>
その名の通り、猫ちゃんのしっぽのように可愛いお花で、押し花やドライフラワーに人気のお花です。
シルバーキャットは、ヒユ科のお花。ヒユ科は聞きなれないかもしれませんが、実はセンニチコウやケイトウのお花と同じ系統です。そう考えると、ドライフラワーになるのも納得ですね。
シルバーキャットは一見とても繊細に見えますが、実は元気がなくなっても正しく水切りをしてあげれば、元気に回復してくれますよ。
また夏場にはお届けが難しかったスカビオサも、これから出荷量が増えていくお花のひとつです。
華奢な茎にコロンとしたお花が、何とも言えず繊細で可愛らしいですね。
<スカビオサ ピコシオン>
実は、スカビオサには「風情」「魅力」といった花言葉の他に、「未亡人」「喪失」「不幸な恋」などといったネガティヴなものもあります。
それは、西洋では紫の花は悲しみの象徴とされ、スカビオサも未亡人へ贈る花として用いられていたからなのだそう。
ところが、スカビオサはその独特な美しさからとても人気があり、現在では多くの品種が作られて結婚式やお祝いなどに幅広く利用されています。
ネガティヴな花言葉をも跳ねのけて愛されるスカビオサの魅力を、あらためて感じていただけたら嬉しいです。
ということで、今回お届けしたお花はこちら。
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みなさまのご自宅でのコーディネート、Instagramでの投稿お待ちしております♪
#よいはな #yoihana @yoihana_flower
そして次回の定期便は・・・・「 クリスマスツリーの日 」をテーマにお届けする予定です。
ぜひ、お楽しみに♪