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12月に入り、大田市場のある東京都は真冬の寒さとなっていますが、皆さまお住いの地域はいかがでしょうか?
全国各地でクリスマスツリーの点灯式が行われ、すでにイルミネーションを楽しまれたという方も多いでしょう。
ところで、日本でクリスマスツリーを飾る習慣がいつ始まったかご存じですか?
1886年12月7日、スーパーマーケットの明治屋が、横浜に日本で初めてクエリスマスツリーを飾ったのが最初だそうです。
そのため、12月7日は「クリスマスツリーの日」と制定されました。
今週はこの「クリスマスツリーの日」にちなんで、クリスマスならではの植物を皆さまにお届けしております。
まずはクリスマスに使われる定番の樹木、モミの木です。
<モミの木>
モミはマツ科の常緑針葉樹で、北半球の寒冷地から温帯にかけて40種ほどが自生しており、日本でも東北から九州にかけて自生しています。
かつては東京などの都市部でも多く見られたそうですが、残念ながら大気汚染により姿を消してしまったとのこと。
古代ゲルマン人が暮らしていた欧米では、厳しい寒さにさらされる冬にも成長を続ける常緑樹が「永遠の命の象徴」とされ、力を与えてくれる存在と信じられていました。これがクリスマスツリーのルーツになったと言われています。
モミはとても幹が柔らかいことから、しならせてリースにするなど、花材としてもとても扱いやすい樹木ですね。丸みを帯びた葉も心を和ませてくれます。
そして同じく常緑針葉樹であるブルーアイスも、とっても爽やかな香りがして人気のある花材です。
<ブルーアイス>
細い葉っぱとブルー味を帯びた色が印象的な樹木ですが、ブルーアイスの特徴はなんといってもこの香りでしょう。
「森林浴」という言葉があるように、私たちは森を歩くと癒しを感じることが出来るのですが、それは香り成分のテルペンによるものです。
テルペンには、集中力向上や血圧低下、リラックス効果といった生理的作用があるそうですから、切り枝で気軽に森林浴ができるのは嬉しいですね。
さて次にご紹介するのは、隠れファン(?)が多いナンキンハゼです。
<ナンキンハゼ>
一見すると地味な印象の枝ものですが、むき出しになった3つの種子がマットな質感で非常に冬らしく、シンプルに壺に活けるだけで絵になる美しさがあります。コニファーなどと相性が良いことから、リースの材料としてもよく使用されます。
「ハゼ」と名が付きますが、ナンキンハゼはウルシ科であるハゼの木の仲間ではありません。
しかしハゼと同様に、樹皮からロウをとることができることから、こう名付けられたそうですよ。
このままドライフラワーになるので、お水に浸けずに落ち葉などと一緒に飾るのも素敵ですね。
そしてこちらは、バラの実「アメイジングファンタジー」です。
<アメイジングファンタジー>
真っ赤に色づいて、とっても可愛らしいですね。バラは品種によっては実が付くのですが、今回お届けしているもののように、実を出荷するために育てている生産者さんも多いのですね。
ローズヒップという名前はご存じの方も多いと思いますが、ローズヒップはこのバラの実のことです。バラのお尻という意味ではなく(笑)、ヒップという言葉は「実」を意味するのです。
山を歩いていると、自生しているバラに実が付いているのを見かけることがありますが、バラの実にも沢山の種類がありますね。この「アメイジングファンタジー」という品種は、この時期たくさん出荷されています。
こちらもナンキンハゼと同じくドライフラワーになるので、吊るして飾るのもおすすめですよ。
今週はこういった花材に合わせて、クリスマスらしく赤いバラなどを添えてお届けいたしました。
・モミ JA常陸(茨城県常陸大宮市)
・ブルーアイス 矢崎聖昇(山梨県)
・バラ レッドエレガンス JA豊川ひまわり(愛知県豊川市)
・カーネーション セレヴィーヌ 山崎園芸(愛知県)
・アメイジングファンタジー JA会津よつば(福島県喜多方市)
・ナンキンハゼ graine(香川県丸亀市)
寒い日々が続いていますが、お花とともにほっこり温かいクリスマス気分を味わってくださったら嬉しいです。
みなさまのご自宅でのコーディネート、Instagramでの投稿お待ちしております♪
#よいはな #yoihana @yoihana_flower
そして次回の定期便は・・・・「 春の花 」をメインにお届けする予定です。
ぜひ、お楽しみに♪