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今週の定期便は、ちょっと変わった形のイエローのお花、エキナセアをメインにお届けしております。
エキナセアは、夏に花を咲かせる北アメリカ原産の宿根草です。
花の中心部が、クリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がっているのが特徴で、どことなくワイルドな見た目です。
花びらが反っているので、見慣れない方は「もしかして萎れてしまったのかしら・・・・?」と思われるかもしれませんが、これが正常な状態ですのでご安心を!
お花の盛り上がった部分は「頭状花(とうじょうか)」と呼ばれるものなのですが、よく観察してみるとこの頭状花の花びらが細い管状になっていて、先端部が星形☆に割れているのがわかります。これを「菅状花(かんじょうか」、または筒状花(つつじょうか)」と呼びます。
そして、「舌状花(ぜつじょうか)」と呼ばれる長い花びらが下向きに咲くのが、エキナセアの特徴なのです。
異なる形態の花びらの集合体になっているって、ちょっと面白いですよね?!
でも実は、みなさんよくご存じのヒマワリも、エキナセアと同じように「菅状花」と「舌状花」の組み合わせで構成されています。
また、ちょっと小さくてわかりにくいですが、今回エキナセアと一緒にお届けしているルドベキアも同じ。
それもそのはず、両方ともキク科のお花で、キク科にはこういったお花がとても多いのです。
ところでエキナセアは、古くから北アメリカの先住民のあいだでは、鎮痛や免疫を高める効果を持つ治療薬として用いられていたことから、「インディアンのハーブ」と呼ばれてきました 。
現在では「世界三大ハーブ」「世界三大免疫植物」の1つに数えられ、世界的にとっても有名なハーブです。日本でもハーブティーとしてたくさん流通していますので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
「優しさ」「あなたの痛みを癒します」といった花言葉は、こういった歴史が関係しているのでしょう。
そんなエキナセアですが、切り花としても近年人気が高まっています。
色や形が豊富で、ポップな花束やアレンジメントに仕上げたい時に大活躍してくれます。ちょっと個性的な姿をしているので、一輪挿しに入れても可愛いですね。
素朴な雰囲気ながらカラフルで印象的なお花ですので、苗を手に入れてお庭で育てるのもおすすめです。2年もするとしっかり根を張って、たくさんのお花を咲かせてくれますよ♪
そして先日も別のブログでご紹介しましたが、エキナセアの楽しみ方を、一つご紹介!
届いたエキナセアの「舌状花」が何日か経って枯れてきたら、思い切ってむしってみましょう。
なんとびっくり!!ピンポンマムみたいになりました!!キク科のお花らしく、その姿はキクそのものですね。
一度で二度おいしい?!エキナセアをぜひお楽しみください。
ということで、今週のお花はこちら。
・エキナセア アクアイエロービュー フラワースピリット(長野県松本市)
・ルドベキア ヘンリーアライアーズ 高橋英彦(福岡県福岡市)
・アキレア ピーチセダクション 高橋英彦(福岡県福岡市)
・フロックス ブライドライオン JA紀州(和歌山県)
・ベロニカ ロイヤルピンク JAみなみ信州(長野県)
・葉物 ファーンリーフゼラニウム 精華園 岩田秀一(千葉県南房総市)
みなさまのご自宅でのコーディネート、Instagramでの投稿お待ちしております♪
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そして次回の定期便は・・・・「ラン類」をメインにお届けする予定です。
ぜひ、お楽しみに♪
by よいはなフラワーデザイナーNao