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さて今週は、フリフリのピンク色が可愛い、トルコキキョウを入れてお届けしております。
トルコキキョウといえば、いつかのブログでお話しした記憶がありますが、「トルコが原産でもなければキキョウ科の花でもない」という不思議なお花です。
とっても紛らわしいですね(笑)。
トルコキキョウはアメリカやメキシコ原産で、リンドウ科の植物です。
「トルコ」の名が付いているのは、花やつぼみがトルコのターバンに似ているからとも、原種の花の色が「トルコ石」を思わせるから、とも言われています。
昭和のはじめに紫のトルコキキョウが日本に入った時は、英名の「リシアンサス」で紹介されていたのですが、外国語に馴染みのなかった日本人にとってはちょっと親しみにくかったそう ・・・・・。
そこで、紫色の花で日本人に馴染みがある「ききょう」と、エキゾチックな外国のイメージのある「トルコ」を組み合わせたのですね。
日本で改良したトルコキキョウの品種は、なんと200種類以上あると言われていています。
第二次世界大戦後、他国のトルコキキョウはほぼ絶えてしまったそうですが、日本では品種改良が盛んに行われ続けたため、現在世界で流通しているほとんどの品種は、日本産とのこと。
トルコキキョウは、日本が世界に誇るお花なのです!!
そして次に紹介するのは、ケイトウです。
こちらのケイトウは花穂が細長く、まるでキャンドルの炎のような見た目をしています。素朴な魅力のあるお花ですね。
こういったケイトウは、セロシアと呼ばれることもあります。
アンティークな色合いが、とっても素敵ですね♡
セロシアはアメリカ南部から亜熱帯アメリカに分布するノゲイトウの園芸品種で、日本で育種されました。
この一風変わった見た目からか、「おしゃれ」「気取り屋」という花言葉がつけられています。長持ちしやすいのもこの季節には嬉しいですね。
それから、オーストラリア原産のワックスフラワーです。
ワックスフラワーは、フトモモ科の常緑の低木です。
「ネイティブフラワー」や「ワイルドフラワー」と総称される、最近人気の南半球原産の植物の一種です。
花にはワックスをかけたようなつやがあり、「ろう」の質感があることからワックスフラワーと呼ばれています。花の形はどこか梅を思わせますが、葉からは強いレモンの香りがして、ちょっと変わったお花ですね。
ワックスフラワーは木ですので、元気がないなと思ったら切り口にハサミで縦に割れ目を入れるか、ハサミの柄などでトントンとつぶして繊維を壊してからお水に戻してあげるのがおすすめです。
最後にご紹介するのが、ティーツリーです。
ティーツリーはオーストラリア原産のフトモモ科の植物ですが、アロマオイルとしてとっても有名ですね。
でも、その名はよく知っていても、それがどのような形状の植物なのかを知らないという方が多いのではないでしょうか?
ティーツリーオイルは、正式名称「メラレウカ」というこの木から採れるのです。
オーストラリアでは、数メートルもの大木が、見渡す限りの広野に植えられているそうです。
ティーツリーの名は、現地で健康茶として飲まれていたことに由来するそうですが、オイルは今もその強い抗菌・抗ウイルス効果によって世界中で幅広く利用されています。
とっても爽やかな香りがするティーツリーの木ですが、実は日本の関東以南でも栽培することができます。
時々市場や園芸店で見かけることがあるので、お庭にちょっとボリュームのある爽やかな庭木を置きたいなという方にはおススメですよ。
というわけで、今週お届けしたお花はこちら。
・トルコキキョウ ボヤージュピンク2(JA玖珠九重 大分県玖珠郡)
・クルクマ パルビフローラ(とぴあ浜松 静岡県浜松市)
・ケイトウ シャロン(六合村 群馬県 中之条町)
・ケイトウ ローズクイーン(高成園 埼玉県杉戸町)
・ワックスフラワー アディ(南アフリカ)
・ティーツリー(日野洋蘭園 鹿児島県鹿児島市)
みなさまのご自宅でのコーディネート、Instagramでの投稿お待ちしております♪
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そして次回の定期便は・・・・「ネイティブフラワー」をテーマにお届けする予定です。
ぜひ、お楽しみに♪
by よいはなフラワーデザイナーNao