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今回のテーマはカーネーションです。
カーネーションはナデシコ科の花で、毎年花を咲かせる多年草の植物です。
原産地は地中海沿岸の地域とされており、現在広く流通しているのは、多くの近縁種を掛け合わせて作られた交配種となっています。
カーネーションという名前の語源には諸説あり、なかでも次の2つの説が有名です。
1つは、ラテン語の「カルニス(肉色)」に由来するという説。
もう1つはイギリスで冠を飾る際に使われた花であることから、「コロネーション(戴冠式)」に由来するという説です。
多くの方から親しまれているカーネーションは、実は古い歴史を持つ花で、古代ギリシャ時代にはすでに人々の手によって栽培されていました。
初めにカーネーションの改良が始まったのは、16世紀頃のイギリスで始まったとされています。
それから、17世紀ごろにはさらにさまざまな色の品種の開発が進み、それと同時に花の形も種類を増やし、大輪のものから八重咲のものまで数多く作られるようになりました。
17世紀の中頃までに赤・ピンク・白・黄色などの現在では当たり前になっているカーネーションの花びらの色が生まれたと言われています。
その後フランス、アメリカとカーネーションの改良の舞台は移り変わり、現在流通している品種に近いものが次々と作られていったそうです。
カーネーションの品種改良は、現在でもヨーロッパを中心にして盛んに行われています。
特に、1つの茎に複数の花を咲かせる「地中海系」と呼ばれる品種が人気を集めているようです。
地中海系品種は、お花屋さんで見かけるカーネーションの主流になっているのだそう。
ちなみに、カーネーションが日本に入ってきたのは江戸時代初期頃だとされ、当時の貿易相手国であったオランダから持ち込まれたと考えられています。
そんなオランダから日本へ渡ってきたカーネーションは、国内でも栽培・出荷が行われています。
現在、日本で最も多くカーネーションが栽培・出荷がされているのは長野県です。
続いて2番目が愛知県。
母の日にカーネーションを贈る際は、どこ産のカーネーションなのかをお花屋さんで聞いてみても面白いかもしれませんね。
◆クリスマスローズ ピンクフロスト
はなかわ園さんのクリスマスローズは、よいはなの仕入れ担当者一押しです!
パリッとしっかりした茎、花付きのよい枝ぶり、繊細な色合い。フレッシュからアンティークの変化が楽しめるようになるべく白い花やつぼみの付いているものを選んで入れ込んでいます。
今時期の花は白いですが、寒い時期にはピンクが濃くなる品種なのだそうです。 下を向く花が多いクリスマスローズですが、うつむきつつも正面を向いて咲く姿が初々しい感じに見えますね。
◆ベニス
赤葉の枝物「ベニス」。「ベニス」は花屋さん用語ですが正確には、紅李「ベニスモモ」です。桜やあんずの仲間なので、サクランボのような小さな実をつけることもあります。
市場には5月から10月頃出荷され枝ものです。いまは新芽時なので先端の葉が柔らかく傷みやすいかもしれません。風の通る場所やエアコンなどがあたる乾燥した場所は苦手なので避けて飾りましょう。
ベニスモモの葉は、紅葉したからではなく、新葉からずっと赤みを帯びている赤葉です。 シックで大人の雰囲気を漂わせる『ベニスモモ』は、ワインカラーや茶系、ベージュ系などとも馴染みよく貴重な葉色の枝ものです。
◆アリウム シルバースプリング
アリウムの仲間では珍しい、中心がローズピンクの白花。春らしい色合いが美しい希少品種です。 花芯のぷっくらしためしべが艶々で色っぽいお花ですよね。
アリウムの仲間なので、次々お花が咲いて、長くお楽しみいただけます。
今週は大人な色合いでまとめてみましたが、いかがでしたか。
今週のお花はこちらです。
・カーネーション ダンゴ 山崎園芸 (愛知県)
・カーネーション ミシェル 匠 高須 幸一 (愛知県)
・カーネーション ロドム 海宝園芸 (千葉県香取郡)
・クリスマスローズ ピンクフロスト はなかわ園 (茨城県)
・アリウム シルバースプリング 高坂 直樹 (千葉県)
・枝物 ベニスモモ 笹沼園芸 (栃木県)
みなさまのご自宅でのコーディネート、Instagramでの投稿お待ちしております♪
#よいはな #yoihana @yoihana_flower
そして次回の定期便は・・・・「 端午の節句 」をテーマにお届けする予定です。
ぜひ、お楽しみに♪
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phot by hachi