今週はお盆ですね。
お盆という行事は、色々な花や作物がつかわれています。
蓮・みそはぎ・ガマ・菊・ナス・きゅうりなどなど。
迎え火をするおがらは麻の皮。
地域性もあって、青森県八戸は手松といって松の根を。長野県松本市はカンバという白樺の皮を干したもの。千葉県は藁を使うそうです。
そして、お盆に欠かせない植物といえば、やっぱりホオズキではないでしょうか。みなさまのご家庭で飾られていますか。
仏壇に飾るようなオレンジの大実を飾るのに抵抗がある方に、
目新しい花材として
今回はグリーンのまま飾るご提案です。
◆今週のよいはな
『ホオズキ フレッシュグリーン』
ホオズキは、古事記に「ヤマタノオロチの眼はホオズキのように赤い」と書かれ登場するほど古くから日本人にはなじみの深い植物です。
そのふっくらした形と炎の様なオレンジ色から、お盆に帰ってくるご先祖様や精霊を導く道しるべに見立てられ、仏壇や盆棚、精霊棚に飾られます。
また魔除けの意味を込めて、玄関に飾るご家庭もあるそうですよ。
枝の先端に花がついているものが届いた方は花も観察してみましょう。
ナスの花にそっくりな形の白い花が咲きます。
そう、ホオズキはナス科。葉に隠れてこっそりと咲く姿が可愛らしいですね。植物としての魅力も発見していただけたら嬉しいです。
グリーンも水が上がった状態で3週間もするとオレンジに色づいてきますので、その過程もお楽しみください。
またオシャレに飾りたい方は、
ひと手間かけて透かしホオズキづくりはいかがでしょうか。
◆透かしホオズキのつくり方
①新鮮な実を茎から外し、水に浸けます。浮いてこないように落し蓋があると良いです。空気に触れた部分が黒く変色することがあるので、しっかり水に浸けてください。
②温度が高い方が早く腐り溶けるので、常温に置きます。水は最初に入れた水のままにします。水を毎日変えると進行が遅くなります。
また、悪臭が出ますので、置き場や水を流し捨てる時にもご注意ください。
環境により進行状況がかわりますので、1週間前後様子見ます。
③実の脈から皮が浮いてきたら水を捨てて、優しい流水で洗い流します。取り切れない部分は歯ブラシで優しくたたき落とします。
④実と脈だけになったら、漂白剤を溶かした水に一晩ほど浸けて色を抜きます。脈が白くなりより実の赤さが目立つようになります。少し残った皮もこの時キレイにはがれてくれますよ。
⑤漂白材を水でゆすぎ落して干します。乾いたら完成です。
◆ユーパトリウム アトロパープレア&フローレプレノ
秋の七草のひとつの「フジバカマ」よく似たこのお花たちは、ユーパトリウムです。山形県東村山郡のつくり手 Bouffier(ブフィエ)さんがつくられたユーパトリウムを2種類ご紹介します。
ピンクの蕾が可愛らしい品種がアトロパープレア。
つぼみの色が白とピンクの2色になる品種がフローレプレノです。
今年7月21日にBouffier(ブフィエ)さんが中心となりユーパトリウム研究会が発足し、その様子が2023年8月9日㈬日本農業新聞の記事として掲載されました。
ユーパトリウムの仲間は、分類や生産管理などのデータがなく、それぞれの農家さんが持つ知識や経験により生産され、名称も統一されていないのが現状です。それを業界関係者がユーパトリウムについて情報共有していくことを目的に発足したそうです。
また、Bouffier(ブフィエ)さんはユーパトリウムの品種を集めた圃場をつくり、ユーパトリウム博物館という名称で貴重な品種たちを紹介してくださいました。
普段目にするユーパトリウムの仲間は背丈ほどのものがほとんどですが、背丈の2倍ほどの大きさのものや濃いピンクでたくさんの花を付ける品種など、見たことのない品種ばかりでした。
Bouffier(ブフィエ)さんは他にも、かっこいい草花をたくさん作っていらっしゃいますので、またご紹介していきたいと思います。
今週はお盆らしい花合わせで、
珍しい品種も交えて6種入れてお届けしました。
今週の定期便
・ホオズキ フレッシュグリーン 旭川生花市場 (北海道旭川市)
・テッポウユリ 真美白花 JA唐津 (佐賀県唐津市)
・ユーパトリウム アトロパープレア ブフィエブラックレーベル (山形県東村山郡)
・ユーパトリウム フローレプレノ ブフィエブラックレーベル (山形県東村山郡)
・スプレーキク セイフォリア JA新いわて(岩手県)
・デンファレ イチゴダイフク (タイ)
【水揚げ方法】
水揚げ処理をしっかりしていただいてから飾ると植物がお水をしっかり吸い上げてイキイキしますので、お花の持ちも良くなります。
今週のお花の水揚げは以下のことに気を付けて水揚げ処理してくださいね。
全て水切りです。
ホオズキ・ユーパトリウム2種は湯上げして発送しています。あまり元気の無いときには湯上げ処理していただくことをオススメします。
水切れと風に弱いので置き場や水揚げ処理に気をつけましょう。枝分かれしているものは、小さい分枝と葉は取り除くと良いです。
花瓶に活ける際、どの花も水につかる部分に付いている花や葉は、取り除いてくださいね。
飾る際は、切花栄養剤を入れると花もちが良くなり、開花が促進されツボミも咲きやすくなり、水も濁りにくくなります。
35℃を超えるほどの暑い日も多くなってきました。こまめに水替えをして、花瓶や水を清潔に保つと長持ちします。
直射日光やエアコンなどの風が当たる場所は避けて飾りましょう。
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#よいはな #yoihana @yoihana_flower
次回の定期便は…
「 アンスリウム 」をメインにお届けする予定です。
※入荷状況などにより花材が変更になる場合がございます、あらかじめご了承ください。
ぜひ、お楽しみに♪
blog ふたつぎ
photo hachi