今年は花の季節がものすごい速さで過ぎていきます。
先週に引き続き仕入のタイミングが合わず、
本日予定していました「オトメユリ」がシーズン終了してしまいました。
予告をしていたのにもかかわらず、大変申し訳ありません!!!
代わりに「スイートメモリー」をご用意しました。
可憐な花姿、楽しんでいただけたら嬉しいです。
今週のよいはな『ユリ スイートメモリー』
咲けばこの華やかさですが、
実際に届くのは、こんな固めのつぼみです。
ご了承ください。
「スイートメモリー」は、オトメユリに似た淡い優しいピンクで風に揺れる花姿は夏のシャンペトルブーケやアレンジメントにもピッタリで根強い人気がありますが、近年は生産量が減少してきています。
ユリの「スイートメモリー」は、「アカカノコユリ」に「ヒメサユリ」を交配した品種(平成4年品種登録)です。
「ヒメサユリ」はお届け予定だった「オトメユリ」のことで、日本固有種です。
野生種は、宮城県、新潟県、福島県、山形県など一部の地域にしか自生していない貴重な植物です。
「カノコユリ」(鹿の子百合)は、九州西部や四国南部、台湾、中国・江西省に自生するユリです。
◆スカビオサ ボンボンスクープ フレンチバニラ
「フレンチバニラ」のバニラは色をさしていてクリーム色かと思ったら、ピンクでした。実際には、バニラのような甘い香りが由来の名前です。
開花すると外側は下に下がる花びらが大きく大変フリフリしているのでレースのように可憐なお花ですね。
スカビオサの和名は「松虫草」と呼ばれ、夏の高原に咲くラベンダー色の花が可愛らしく印象的です。
子供の頃、夏休みに歩いた高原の松虫草を思い出しながら、思い出の菅平高原のイメージでお花を用意しました。
今日のスカビオサは、長野県松本市のフラワースピリットさんのスカビオサです。
この太い茎を作るには大変な作業が行程あり、
茎と花にたくさん栄養が行くように、1株1株に手をかけて生産しています。
フラワースピリットさんがつくるスカビオサは茎が太く、長く、花もプックリとしてまあるく大きくて存在感があります。
大きくつくるのが得意なフラワースピリットさんらしいスカビオサですね。
スカビオサは、他の生産品目に比べ、アレルギーが出やすいようで、生産者さんやお手伝いの方がアレルギーが原因で生産を止めてしまうと言うこともあるようです。
他の品目との作業スケジュールが合わないことで、フラワースピリットさんでは、今期で生産終了となります。
◆半夏生(はんげしょう)
半夏生は、日本など東アジアを中心に植生するドクダミ科の多年草で、水辺や湿地に多く自生します。
6月下旬から7月初旬に花を付けます。
葉の間から、白い紐のような物が下がるのですが、それが花です。
その花の下の葉が同時に半分ほど白くなるのが、半夏生の特徴です。
半分おしろいを塗ったように色が変わることから、化粧している姿に見立て、半化粧=半夏生といわれるようになったそうです。
この植物「半夏生」の花の時期が雑節の由来となったと言われています。
今週6/21㈬は、二十四節気の「夏至」ですが、それをさらに3つに分けた七十二候の中の雑節(ざっせつ)の一つが「半夏生」です。
夏至から11日目7/2(日)頃から、七夕までの5日間を「半夏生」と言います。
半夏生は天文学的にも定義されていて、「太陽黄経(たいようこうけい)が100度を通過する日」今年2023年は7/2(日)です。
農家は、この雑節を花とともに覚え「半夏生の花」を目安にし、田植えのタイミングを決めていたのでしょうね。
余談ですが、
由来といわれているものの1つ「半夏」という生薬があります。
「半夏」もしく「カラスビシャク」と言い、サトイモ科の一種です。
この半夏が、独特な形の花を咲かせます。
今年は初めて長野県で遭遇したのですが、この半夏は個性的なグリーンの花が魅力的に見えて、写真を撮っていました。
初夏から夏にかけて咲くその花を目安に田植えを終わらせるようにしたそうです。
ユリのスイートメモリーに合わせて優しいピンク系でまとめ、6品目入れてお届けいたします。
◆今週のよいはな
・オリエンタルユリ スイートメモリー JAにいがた岩船(新潟県村上市)
・半夏生 関根 幸子 (群馬県)
・スプレーバラ マイネリーベ 天野バラ園 (愛知県豊川市)
・デルフィニウム スーパーハッピーピンク JA三石町(北海道日高郡
・スカビオサ フレンチバニラ フラワースピリット(長野県松本市)
・枝物 ブルーベリー JA新ひたち野(茨城県石岡市)
【水揚げ方法】
水揚げ処理をしっかりしていただいてから飾ると植物がお水をしっかり吸い上げてイキイキしますので、お花の持ちも良くなります。
今週のお花の水揚げは以下のことに気を付けて水揚げ処理してくださいね。
半夏生・スカビオサは湯上げして発送しています。あまり元気の無いときには湯上げ処理していただくことをオススメします。半夏生は柔らかく傷みやすく繊細なので、輸送中の擦れなどで茶色くなってしまうことがあります。
ユリ、スプレーバラ、デルフィニウムは水切り。
ブルーベリーは枝物なので縦割り十字でお願いいたします。枝が細く切りにくいときは斜め切りします。
また、どの花も水につかる部分に付いている花や葉は、取り除いてください。
今週はユリ用の切花栄養剤を同梱しました。飾る際は、切花栄養剤を入れると花もちが良くなり、開花が促進されツボミも咲きやすくなり、水も濁りにくくなります。
30℃を超えるほどの暑い日も多くなってきました。こまめに水替えをして、花瓶や水を清潔に保つと長持ちします。
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次回の定期便は…
「 エキナセア 」をテーマにお届けする予定です。
ぜひ、お楽しみに♪
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