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今回の特集は、旬を迎えたダリアのお花を使用したブーケやアレンジメントです。
ダリア「ミッチャン」
その華やかで麗しい花姿から、特に秋冬のアレンジには欠かせない存在となったダリア。でも実は、数十年前までは今ほどお花屋さんには並んでいませんでした。
オランダから日本に持ち込まれたのが1842年で、日本人にとても人気のあるお花なのに、なぜでしょうか・・・・?
というのも、ダリアは水揚げがとても難しくお水に浸けていても萎れやすいため、長く切り花での流通が難しいとされていたお花だったのです。
ダリアはユリなどと違い、つぼみの状態で収穫してもその後の開花は難しいため、充分に開花してから出荷することになります。しかし開花した後の鑑賞期間は決して長くないため、以前は市場で仕入れてから1,2日で萎れてしまうことも少なくありませんでした。
しかし現在では、生産者さんの努力によって丈夫なダリア作りの研究が進み、盛んに品種改良が行われているおかげで、以前よりも格段に観賞できる期間が増えてきました。
街のお花屋さんで見ることが出来る品種の数も、とっても多くなりましたね。
ダリア「かまくら」
そんなダリアですが、一番の旬は秋!!まさにこれからがとっても良い季節です♪
「人気の花」アンケートなどでは、必ずといっていいほど上位に入ってくるお花ですので、皆さまもお好きなのではないでしょうか?
ひとくちにダリアといっても、色や咲き方など、数えきれないほどの種類があります。
ダリアの主要産地のひとつである秋田県では、生産者さんと秋田県がコラボして、積極的に新品種の開発に取り組んでいて、毎年この時期に「ダリア総選挙」が行われています。
それは秋田県のオリジナルブランド「ナマハゲシリーズ」から、新商品候補の「新作」ダリアたちが勢ぞろいし、私たち市場関係者がそれを見ながら投票をして、そこで上位に選ばれたダリアが正式に新商品の検討対象になるという、ワクワクなイベントなのです。
今年もつい先日に投票が行われ、私も「このダリアを作ってほしい!!」と感じたものに一票を投じてきました。
この時点ではまだ品種名はついておらず、番号が振り当てられています。
皆さんが観賞されているダリアは、もしかしたら私たちが投票して選ばれたダリアかも?!しれませんね。
ダリア「ナマハゲピース」
ところで、現在ほどのダリア人気はいつ始まったのでしょうか・・・・?
実は、ダリア界にはレジェンド的存在のダリアがあります。それが「黒蝶」(こくちょう)です。
平成9年に誕生した「黒蝶」は、ほとんど黒に近い、深い赤色と艶やかな花形をしているのですが、この品種が登場してから、ダリアは一躍花業界でのトップランナーになりました。
ダリア「黒蝶」
シックな色合いが、なんとも言えず素敵ですね♪ 1輪でも、とっても存在感があります。
他の品種にはない、個性的ながら品のあるダリア「黒蝶」は、花束やアレンジメントにはもちろん、ウエディングシーンでも大活躍です。
私たちフローリストが、最初に覚えるダリアの品種のひとつでもあります。
こちらのダリアは、ポンポン咲きでキュートな印象ですね。
ダリア「ハミルトンジュニア」
コロコロしていて可愛らしいので、つい触りたくなってしまいます♪ でも花びらは繊細ですので、潰してしまわないように注意が必要ですね。
ダリアをより長持ちさせるためのポイントは、まずは他のお花と同じく新鮮なお水を吸わせてあげること。花瓶のお水を見て汚れていたら、それはお水に雑菌が発生している証拠ですので、面倒でも毎日お水を取り替えてあげるのが一番のコツです。
そして、葉は思い切って全部切り取ってしまいましょう。不要な葉を取り除くことで、葉から発散する水分を減らし、水分不足を軽減します。
また水替えのたびに切り口を新しくし、断面が大きくなるように斜めにハサミを入れるとなお良いです。
数日経つと外側の花びらから萎れてくるのですが、花びらは抜かずにハサミでカットしてあげると、花びらがポロポロと散ってくるのを防げますよ。
ご自宅用にはもちろん、ギフトにも大活躍なのがダリアです。
用途や、贈られる方のイメージで色を選ぶのも楽しいですね。華やかなダリアを手に取れば、きっと喜んでいただけるはず。
とっておきのプレゼントに、ダリアを選んでみてはいかがでしょうか?
byよいはなフラワーデザイナー Nao
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