いつもよいはなをご利用いただき、ありがとうございます。
定期便のお花、お楽しみいただけているでしょうか?
今週はサンクスギビングデーにちなみ、収穫祭の食卓に飾っていただきたいお花をイメージしてご用意いたしました♪
サンクスギビングデーはアメリカで毎年11月の第4木曜日、今年は11月25日に、家族で食卓を囲む収穫祭、感謝祭のことを指します。
サンクスギビングデーの由来については諸説あるようですが、アメリカの教科書などでは、イングランドから宗教弾圧を逃れてやってきたピューリタンが、原住民であるインディアンの助けを得て食物を収穫し、その感謝のしるしとしてインディアンを招き収穫を祝う宴会を開いたことが始まりであるとされているそうです。
現在のアメリカでは、ニューヨークで行われるパレードやフットボールの試合をテレビで観ながら、家族でごちそうを食べるというのが習慣になっているそうですよ。
日本でいうと、お正月におせちを食べながら駅伝を見るイメージでしょうか(^-^)
日本でも各地で収穫祭の習わしがありますが、サンクスギビングデーのような大々的なイベントや習慣はありませんよね。日本列島は南北に長く、高地・低地の落差が激しいことから、期日を統一するのが難しいという背景もあったようです。
しかし、実は日本にもかつて祝日として制定された立派な収穫祭がありました。
11月23日が現在「勤労感謝の日」とされているのは皆さんご存じだと思いますが、かつてこの日は「新嘗祭(にいなめさい)」という収穫祭の日として、名前を定められていたのです。
「新嘗祭(にいなめさい)」では、天皇陛下が初穂を神々にお供えし、五穀豊穣に感謝を捧げ祈念するもので、飛鳥時代から続く重要な宮中祭祀です。私も、その祭祀の様子をテレビで拝見したことがあります。
ところが1945年の敗戦以降、日本はGHQの占領下のもとで国家神道の色が強い「新嘗祭」という名前の祭日を排除することを迫られ、違う名前の祝日にするよう見直しがなされたのだそうです。
そこで制定されたのが現在の「勤労感謝の日」ということで、こういった経緯から、残念ながら日本における収穫祭という文化は弱まってしまったようです。
日本における収穫祭の主役というと、やはり稲ですよね。
実は新嘗祭の1ヶ月程前には「神嘗祭(かんなめさい)」というものも行われています。いずれも五穀(稲、麦、栗、大豆、小豆)を日本神話の神々に捧げるお祭りです。
アメリカでは七面鳥やパンプキンパイ、日本ではお米や栗と、収穫祭もお国柄が出ていて面白いですね。
皆さんは、秋の味覚で何がお好きでしょうか・・・・?私は米農家の孫ですので、収穫祭で食べたいのはやはり新米で作った栗ご飯です♪
ということで今回は深まる秋の食卓をイメージして、ほっこり心が和むような、温かみのあるお花たちをご用意いたしました。
あまりご存じでない方も多いかもしれませんが、起毛したような手触りの黄土色の実がたわわに付いた桐、黄金色が綺麗なモカラ、蝋燭の灯のような赤いケイトウ、カンガルーの手を思わせるカンルーポー、可愛らしいスズメウリなど。
楽しい収穫祭をイメージして、ちょっと変わったラインナップになりました。
これは、活け甲斐がありますね?!無造作に、かしこまらずにアレンジしてあげるのがステキに飾るポイントです♪
お楽しみいただけたら嬉しいです。
<花材個別紹介>
品種名(産地名)
1桐の木の花の蕾(茨城県 磯部輝子さん)
2モカラ サイアムゴールド(タイ)
3久留米ケイトウオレンジクイーン(愛知県 豊橋農協さん)
4カンガルーポー イエロー(ジンバブエ)
5ゼラニウム(千葉県 青木園芸さん)
6スズメウリ(東京都 清野和子さん)
皆様のご自宅でのコーディネート、Instagramでも投稿お待ちしております♪
#よいはな #yoihana @yoihana_flower
そして次回の定期便は …「クリスマス・スピリット!」をテーマにお届けする予定です。
是非、お楽しみに♪