8月28日発送の定期便 「リンドウ」

朝晩少し涼しくなってきましたね。
昼間は、残暑厳しく暑いばかりで体感は下げられませんが、
眺める景色と心の温度だけでも涼しくなりますように。

花色さわやかなブルーに少し秋風を感じましょう。
「秋の花」のイメ―ジが強いリンドウですが、出荷時期は7月上旬からスタートします。
案外シーズンの長いお花なのですね。
青い花を眺めていたら、夏のリンドウも良いな。
と思い「今週のよいはな」のメイン花材にしました。

リンドウと聞いて、某有名なドラマを思い出す人も多いはず。
花言葉は、『正義』『誠実』。
この花言葉がリンドウを有名にしてくれました。

それ以外にはあまり知られていないけれど、
古くから親しまれてきたお花です。
もう少しリンドウのことを知って、
花を知れば知るほど好きになりましょう♪


 

 

今週のよいはな「リンドウ」




国内のリンドウの産地と言えば岩手県が有名です。
その中でも、八幡平市の「安代りんどう」は、栽培面積・生産量・販売額ともに日本一だそうです。
栽培品種のリンドウは、山野草の一つが原種となり、現在たくさんの品種がつくられいます。同じように見えてしまうブルーのリンドウも、実はたくさんの品種があります。
1971年に安代町(現・八幡平市)を中心に組織的な栽培が開始されました。岩手県内の各産地ごとにオリジナルの品種があるほどリンドウの栽培が盛んです。

参考:安代りんどうホームページより



切り花のリンドウは咲かないまま枯れてしまった…なんて、思ったことありませんか。
実は、リンドウの咲き方には二種類あります。
夏から秋は、花の先端がつぼんで開花するエゾリンドウ系が出回り、秋深まると花がしっかり開いて開花するササリンドウ系が出回るようになります。




<エゾリンドウを母種とする「オヤマリンドウ」>



<ササリンドウ系の「しのか」>

 


*コンパクトに飾る*


リンドウはラインフラワーと言い、縦に花が付く植物です。
その線上に花が付くラインを活かして、長いまま飾るのも良いですが、
短く切り分けて可愛らしく飾ることもできます。

ここで切り分けるコツをご紹介します。
リンドウは茎を真ん中にして、対になるように左右に花が付いています。切り分けたい花の根元をひらくと茎が見えるので、花の根元でカットします。

1本のリンドウを3つに分けて短いパーツに分け、小ぶりの花瓶やグラスに入れたり、花の長さを揃えて複数本を合わせるとブルーの面がこんもりとちょっと可愛いらしい雰囲気になりますね。

 




◆ラペイロージア・サンデルソニー


この薄紫の小花は、南アフリカ原産のアヤメ科の球根植物「ラペイロージア・サンデルソニー」です。
通常、ラペイロージアの仲間は秋植え球根ですが、サンデルソニーは、春植え夏咲きの球根花で、寒さには弱い品種のようです。


憧れの信州片桐花卉園さんからいただきました。
見慣れぬフォルムに、見慣れぬ名前。


写真では何度も見ていましたが、手にするのは初めて。
想像を超えてくねくねしていました!
しなやかに曲がり、風が躍る空気感があり淡い薄紫。小さな花なのにアヤメ科と聞いて納得の花型です。
一緒に合わせたリンドウはラインフラワーで、固さが際立ちますよね。
でも、それを抱擁して一気に優しさとしなやかさをプラスして、秋風を
感じさせてくれるようですよね。

草花たっぷりのブーケに入れて、軽やかさを楽しむシャンペトルブーケに束ねたいなあ。と妄想がとまらないお花に出会えました。


定番のリンドウが爽やかにまとまり、お部屋に涼しい風を運んできますように。
そんな思いとともに…。

 

 


今週の定期便

●リンドウ 安代の輝き  JA新いわて(岩手県滝沢市)
●リンドウ ホワイトハイジラブ  JAいわて花巻(岩手県花巻市)
●リンドウ ホワイトパステル  JAもがみ中央東部(山形県最上郡)
●ラペイロージア  信州片桐花卉園(長野県 上伊那郡)
●スモークグラス  ながさき西海(長崎県北部)
●クレマチス アラベラ  ますみ園芸(長野県)


 



【水揚げ方法】

水揚げ処理をしっかりしていただいてから飾ると植物がお水をしっかり吸い上げてイキイキしますので、お花の持ちも良くなります。

リンドウは、手折りします。
スモークグラス・ラペイロージアは水切り。
クレマチスは叩き。

 


◆リンドウのお手入れ長もちポイント◆

リンドウは比較的長持ちのお花です。
古くなった花は色が黒ずみ花弁の先が茶色くなりますので、根元からツマミ取ると、フレッシュに見えます。

リンドウの茎はぬるぬるしやすいので、水替えの際、流しで軽くこすり洗い流すかふき取るとよいです。切り口は切り戻して、清潔な花瓶と水に活け直しましょう。

水揚げは手折りですが、時間がたって折れにくくなったときや短い茎を切るときは花鋏でカットすることをオススメします。

 

 





花瓶に活ける際、どの花も水につかる部分に付いている花や葉は、取り除いてくださいね。飾る際は、切花栄養剤を入れると花もちが良くなり、開花が促進されツボミも咲きやすくなり、水も濁りにくくなります。
置き場は、直射日光と風が通る場所、エアコンが当たる場所は避けて置いてくださいね。


まだまだ、30℃を超える暑い日が多いので、こまめに水替えをして花瓶や水を清潔に保つと長持ちします。
直射日光やエアコンなどの風が当たる場所は避けて飾りましょう。



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次回の定期便は…


「黒の日」をテーマにお届けする予定です。

※入荷状況などにより花材が変更になる場合がございます、あらかじめご了承ください。


ぜひ、お楽しみに♪




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photo hachi







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